
腰の痛み

代表的な疾患
1.ぎっくり腰(急性腰痛症)
急に起こる強い腰の痛みのことで、病名や診断名ではありません。
物を持ち上げようとした時や、腰をねじるような動作をした時に起こることが多いです。
足にしびれがあったり、力が入らない等の症状がある場合、他の疾患の可能性もありますので、医療機関を受診して正しい診断を受けることが重要です。
原因
原因は様々で、腰の関節や椎間板(骨をつなぐクッションの役割を持つもの)に許容以上の力が加わることで怪我をした様な状態になることや、腰を支える筋肉や筋などが損傷して起こることが多いと考えられています。
治療法紹介
痛みの程度に合わせて消炎鎮痛薬の内服や、ブロック注射を行います。更に理学療法士によるリハビリで、腰に負担のかからない姿勢指導や日常生活指導を行うことで、症状の軽減、再発予防をします。
当院では必要に応じ、漢方や鍼治療やパーソナルトレーニングなども行っております。
生活注意
・痛みの強いときは横になり安静にしておくと良いです
・体位は横向きで背中をやや丸めることをお勧めします。
・急性期の疼痛は温めると炎症が強くなるので、入浴は湯船に入らず、シャワーのみにしてください。
・飲酒も控えてください。
・症状が改善したら、再発予防のためには体重コントロールや体幹を強化し、適切な運動や体操を習慣化
することが大切です。
症状
2.筋筋膜性腰痛症
症状
日常生活やスポーツ動作で、腰を支える筋肉に負担がかかったときに痛みが生じます。
特に腰をそると痛みが強くなるのが特徴。
安静によって痛みが落ち着くこともありますが、骨折等を伴っている場合もあるため、
医療機関を受診して正し診断を受けることが大切です。
原因
過度の運動や過労、不良姿勢、筋力低下などから起因することが多いです。
治療法紹介
痛みの程度に合わせて消炎鎮痛薬の内服やブロック注射を行います。
さらに理学療法士による運動器リハビリで腰痛を軽減します。
当院では必要に応じ漢方や鍼治療やパーソナルトレーニングなども行っております。
生活注意
・痛みの強いときは横になり安静にしておくと良いです。
・体位は横向きで背中をやや丸めることをお勧めします。
・急性期の疼痛は温めると炎症が強くなるので、入浴は湯船に入らず、シャワーのみにしてください。
・飲酒も控えてください。
・症状が改善したら、再発予防のためには体重コントロールや体幹を強化し、適切な運動や体操を習慣化
することが大切です。
3.腰椎椎間板ヘルニア/腰椎椎間板症
症状
腰やお尻の辺りが痛み、足にしびれがでたりします。
特に腰を前かがみすると痛みが強くなるのが特徴です。
ひどくなると足に力が入りにくくなります。
上記症状があれば医療機関を受診して正し診断を受けることが大切です。
原因
背骨をつなぐクッションの役目をしている椎間板の一部が出てきて、神経を圧迫して発症します。加齢や悪い姿勢での動作、肥満、喫煙でも起こりやすくなると言われています。
治療法紹介
痛みが強い時は、コルセットなどを装着して安静を心がけます。
消炎鎮痛剤の内服や座薬の使用、神経の周りに痛みや炎症を抑える薬を注射したりして(ブロック注射)痛みを和らげます。
痛みが落ちついたら理学療法士による運動器リハビリで、体幹を強化し腰に負担のかからない姿勢指導や日常生活指導を行い、症状の軽減および再発を予防します。
当院では必要に応じ、漢方や鍼治療やパーソナルトレーニングなども行っております。
生活注意
・痛みの強いときは横になり安静にしておくと良いです。
・体位は横向きで背中をやや丸めることをお勧めします。
・急性期の疼痛は温めると炎症が強くなるので、入浴は湯船に入らず、シャワーのみにしてください。
・飲酒も控えてください。
・症状が改善したら、再発予防のためには体重コントロールや体幹を強化し、適切な運動や体操を習慣化
することが大切です。
4.腰部脊柱管狭窄症
生活注意
・痛みの強いときは横になり安静にしておくと良いです。
・体位は横向きで背中をやや丸めることをお勧めします。
・急性期の疼痛は温めると炎症が強くなるので、入浴は湯船に入らず、シャワーのみにしてください。
・飲酒も控えてください。
・症状が改善したら、再発予防のためには体重コントロールや体幹を強化し、適切な運動や体操を習慣化することが大切です。
症状
安静にしている時はほとんど症状はありません。
もっとも特徴的な症状は、歩行と休息を繰り返す間歇性跛行(かんけつせいはこう)です。少し前かがみになったり、座ったりするとしびれや痛みは軽減されます。
進行すると足の力が落ちたりや尿の出が悪くなったりします。
原因
加齢、労働、背骨の病気による影響で変形した椎間板(骨をつなぐクッションの役割を持つもの)と、背骨や椎間関節(脊椎の左右後方にある関節)から突出した骨などにより、神経が圧迫され、神経の血流が悪くなって症状が出ます。
治療法紹介
正しい姿勢で日常生活を過ごすことが大切です。
状態に合わせてコルセットの装着や消炎鎮痛剤や脊髄の神経の血行を良くする薬の内服、注射などで症状を軽減させます。
また理学療法士による運動器リハビリテーションで、体幹強化および腰に負担のかからない姿勢や日常生活動作の指導を行います。
当院では必要に応じ、漢方や鍼治療やパーソナルトレーニングなども行っております。
全治は約3ヶ月~6ヶ月。
その間コルセットを装着して、骨がつくのを待ちます。
圧縮された骨は元には戻らないので、これ以上つぶれないように防ぐことが大切です。
日常動作に気をつけていれば痛みは落ち着いてきますが、必要に応じて消炎鎮痛剤の処方をして痛みをコントロールします。
圧迫骨折が高度で不安定性強かったり、脊髄神経が骨片で圧迫を受けていたりしている場合や、いつまでも痛みが残るものには、手術が必要になることがあります。
5.脊椎圧迫骨折
症状
多くの場合、疼痛が軽度です。
高齢者の比較的弱い外力によっても生じる骨粗鬆症によるものや転落など強い外力により生じる外傷性椎体骨折などがあります。
重症では両下肢麻痺を生じるなど、さまざまな症状を呈します。
原因
背骨に上下方向からの力が加わって骨折します。
骨粗鬆症などで骨がもろくなっていると、尻もちをついただけや、中腰で物を持ち上げただけでも骨折することがあります。
治療法紹介
生活注意
・初期の数日は痛みの強いので横になり安静にしてください。
・その後コルセットなどの外固定をし、前かがみを禁じ、運動を控え、比較的安静にします。
6.腰椎分離症
症状
原因
治療法紹介
普段は特に痛くない程度で、腰を後ろに反らせり回したりするような運動をした時に、腰やお尻、太ももに痛みが出ます。10歳以降の男性に多く発症します。
腰椎の後ろにヒビが入って生じます。怪我のように一回で起こる訳ではなく、スポーツの練習などで繰り返して腰を反らせたり、回したりすることで発症します。
発症の早い段階では、原因となった運動やスポーツを休止させることが大切です。コルセットなどで腰を固定して、骨のヒビに力が加わらないようにして骨をつきやすくします。ヒビが入って時間が経過している場合は、痛みや動作のコントロールが治療の目的となり、理学療法士によるリハビリテーションで、身体のバランスを整えたり、脚のストレッチなどを行います。
7.側弯症
症状
原因
治療法紹介
背骨が左右に曲がった状態で、左右の肩やウエストの高さの違い、肩甲骨の左右の高さや突出の違いが出ます。進行すると腰の背面が痛くなったり、心肺機能の低下をきたすこともあります。
小児期の女子に多く見られ、60~70%が原因不明の特発性側弯症と言われています。その他先天的なもの、神経や筋の異常によるものがあります。
特発性側弯症で症状が軽い場合は、理学療法士によるリハビリを行い経過観察をします。
進行する場合には装具治療を行います。当院では国家資格を有する義肢装具師が医師と相談し、一人ひとり 採型して症状に最も適した装具の作成を致します。
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参考サイト:日本整形外科学会