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​膝の痛み

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​代表的な疾患

​治療法紹介

当院では、症状が軽い場合、炎症や痛みの対策に対し消炎鎮痛薬や外用薬を使い、関節軟骨面に栄養与えるために膝関節内にヒアルロン酸の注射などをし、膝関節を支持性強化に対して大腿四頭筋強化訓練、関節可動域改善訓練などの運動器リハビリテーションを行います。

また、膝装具などのサポーターを使用することもあります。

このような治療でも治らない場合は手術治療を検討します。一般的には関節鏡(内視鏡)手術、高位脛骨骨切り術(骨を切って変形を矯正する)、人工膝関節置換術などがあります。

​生活注意

・急性期の疼痛や水がたまっているときは、なるべく安静にして下さい。

・温めると炎症が強くなるので、入浴は湯船に入らず、シャワーのみにしてください。

・飲酒も控えてください。

 

 落ち着いたら、日常生活での注意点として

  • ふとももの前の筋肉(大腿四頭筋)を積極的に鍛える。

  • 正座をさけて、洋式の生活を取り入れる。

  • 肥満であれば体重コントロールする。

  • 膝を冷やさず、入浴など温めて血行を良くする。

  • 洋式トイレを使用する

 などが挙げられます。

1.変形性膝関節症

​症状

高齢者に多くみられ、主な症状は膝の痛みと水がたまることです。

初期では立ち上がりなど動作の始めのみに痛みが現れます。中期になると、正座や階段の上り下りが困難となります。そして、末期になると、安静時にも痛みがとれず、水がたまり、変形が目立ち、膝がまっすぐ伸びず、歩行が困難になります。

​原因

原因は、加齢によるものでは関節軟骨が年齢とともに弾力性を失い、すり減り、関節が変形します。近年では肥満や遺伝子も関与しているといわれています。

また、骨折や靭帯や半月板損傷などの外傷、感染の後遺症として発症することもあります。

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2.オスグッド・シュラッター病

​症状

10~15歳の成長期のスポーツ少年に起こりやすいです。

運動後に脛骨結節(お皿の下の骨)の痛みから始まり、徐々に突出してき、ます。時には、腫れたり、熱を持ったりします。

休んでいると痛みが無くなりますが、スポーツを始めると痛みが再発します。

​原因

大人と比べて柔らかい骨を持つ子供がジャンプやボールを蹴るなどのスポーツによって膝を伸ばす働きのある大腿四頭筋という筋肉の収縮の繰り返しによって、大腿四頭筋が付着する脛骨の一部分が損傷したり、剥がれてしまうことで発症します。

​治療法紹介

成長期の一過性の病気で、成長が終わると治癒しますが、この成長期にレントゲンを撮り、患者さんの経過に合わせて適切に治療することが大切です。

症状が比較的軽い場合には、スポーツ活動を一部制限することや湿布で経過観察します。当院では運動器リハビリテーションで症状に合わせてストレッチの指導や運動動作の指導を行い症状の悪化を防ぎます。

しかし、症状が強い場合にはスポーツを禁止する必要があります。症状が強い時はスポーツを控え、時には消炎鎮痛剤の内服や湿布をします。

​生活注意

・成長期の一過性の病気で、成長が終了すると、多くは治癒します。この時期はスポーツを控えることが大切です。

・上記の症状を強くさせないためには、大腿四頭筋のストレッチングやアイスマッサージなどを行い、痛みが強いときのみ、内服や湿布をします。

​スポーツ復帰

・痛みがなくなればスポーツ復帰は可能です。

・復帰の初期はベルトの装着が望ましいです。

・発症後3ヵ月間は運動後症状が強くなるので、運動前後にストレッチやアイシングすることをお勧めします。

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ここの項目にない疾患をお探しの場合は、こちらから探してください。

                  参考サイト:日本整形外科学会

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