
首の痛み

代表的な疾患
治療としては、不良姿勢を直し、深部筋を強化する理学療法や薬物療法(筋肉の緊張を緩める薬、消炎鎮痛剤、
シップ、注射など)を行います。その他、当院では漢方や鍼治療、パーソナルトレーニングなども行っております。
1.肩こり(頸肩腕症候群)
症状
首すじ、首のつけ根、肩または背中にかけて“はった、凝った、痛い”などの感覚があり、時には頭痛や吐き気を伴うことがあります。
肩こりに関係する筋肉は色々とありますが、首の後ろから肩や背中にかけて張っている僧帽筋という大きな筋肉が代表的なものになります。
原因
首や背中が緊張するような姿勢での作業、不良姿勢(猫背・前かがみ)、なで肩、運動不足、長時間の同じ姿勢、ショルダーバック、冷やしすぎ、精神的なストレスなどが挙げられます。
治療法紹介
生活注意
・同じ姿勢を長く続けない
・疼痛が強い時は頚椎カラーを装着する
・症状が改善したら、適度な運動や体操を習慣化する
・机と椅子の高さの調整や自分に合う枕を選ぶ
・入浴して身体を温め、筋肉の血行を良くして疲労をとる
・リラックスできる時間を作る
などがあります。
2.頚椎症性神経根症
症状
首の痛みのみではなく、肩、腕、手指にかけて痛みやしびれが生じます。
進行すると脱力感(力が入りにくい)が現れることもあります。
一般的に頸椎を後ろに反らせると痛みが強くなり、上肢の痺れが生じます。
原因
背骨をつなぐクッションの役割をしている椎間板の変性や、背骨が変形することでとげ(骨棘)が出来、脊髄から出ている神経根が圧迫や刺激されることで起こります。
原因は加齢や運動不足、不良姿勢など上げられます。
治療法紹介
消炎鎮痛薬の内服や神経ブロック注射などを行い、頚椎カラーを処方することもあります。当院では理学療法士によるリハビリテーションで、首に負担のかからない姿勢や日常生活動作の指導を行い、症状の軽減・再発予防をしております。必要に応じ漢方や鍼治療やパーソナルトレーニングなども行っております。
強い痛みで日常生活に支障が出ている等、手術療法が必要な場合では当院と連携のある病院へ紹介します。
生活注意
・同じ姿勢を長く続けない
・疼痛が強い時は頚椎カラーを装着する
・症状が改善したら、適度な運動や体操を習慣化する
・机と椅子の高さの調整や自分に合う枕を選ぶ
・入浴して身体を温め、筋肉の血行を良くして疲労をとる
・リラックスできる時間を作る
などがあります。
3.頸椎椎間板ヘルニア
症状
首や肩、腕に痛みやしびれが出たりします。
原因
背骨をつなぐクッションの役割をしている椎間板が後方に飛び出すことで起こります。
椎間板が飛び出すことで、脊髄や神経根などの神経を圧迫して症状が出ます。
原因として、加齢による椎間板の変形や悪い姿勢での仕事、過度のスポーツを行うことで起きることもあります。
治療法紹介
痛みが強い時期には頸を動かなさいように安静にして頂きます。
消炎鎮痛薬の内服や神経ブロック注射などを行い、頸椎カラー(頸まわりに装着して固定する器材)を処方することもあります。当院では、理学療法士によるリハビリテーションで、首に負担のかからない姿勢や日常生活動作の指導を行うことで、症状の軽減・再発予防をしております。
歩行障害や排尿障害等を伴う場合等、手術療法が必要な場合では当院と連携のある病院へ紹介します。
生活注意
・同じ姿勢を長く続けない
・疼痛が強い時は頚椎カラーを装着する
・症状が改善したら、適度な運動や体操を習慣化する
・机と椅子の高さの調整や自分に合う枕を選ぶ
・入浴して身体を温め、筋肉の血行を良くして疲労をとる
・リラックスできる時間を作る
などがあります。
4.むち打ち症(頸椎捻挫)
症状
原因
交通事故などの衝突や追突で、頸がむちのようにしなった後に起こる頚部痛の総称です。長期間にわたって首の痛みや肩こり、頭痛、めまい、手足のしびれなどの症状が出ることがあります。
物理的な衝撃で反射的に首を防御しようとし、筋肉が緊張することによって生じます。衝撃の大きさによっては筋が部分的に断裂したり、靭帯の損傷を生じます。
治療法紹介
当院では、薬物療法(筋肉の緊張を緩める漢方薬等の服用、消炎鎮痛剤、シップ)や、理学療法士によるリハビリテーションで症状の改善を図ります。
生活注意
骨折や脱臼がなければ、数日安静後、頸椎を動かすことが痛みの長期化の予防となります。
・疼痛が強い時は頚椎カラーを装着する
・症状が改善したら、適度な運動や体操を習慣化する
・机と椅子の高さの調整や自分に合う枕を選ぶ
・入浴して身体を温め、筋肉の血行を良くして疲労をとる
・リラックスできる時間を作る
などがあります。
交通事故などの衝突や追突で、頸がむちのようにしなった後に起こる頚部痛の総称です。長期間にわたって首の痛みや肩こり、頭痛、めまい、手足のしびれなどの症状が出ることがあります。
5.寝違え
症状
朝、目が覚めた時に起こる、首の後ろや頸から肩にかけての痛みのことで、病名や診断名ではありません。痛みで頸を動かせないこともあれば、頸を動かすと痛みが出る時もあります。
数時間から数日で痛みが改善して行くようなら、徐々に頸を動かしていくことで改善していきます。手足に痺れがでたり、痛みがなかなか取れない場合、病気の症状の可能性もあるので医療機関を受診して正確な診断を受けることが重要です。
原因
睡眠中に不自然な姿勢が続いたことにより、一部の筋肉に血液がうまく供給されずにしこりとなったことや、普段はしない運動等を行なったことで筋肉が麻痺して生じることや、パソコンや長時間の事務作業等で同じ姿勢の持続により頸椎の後ろの関節の袋に炎症が生じて起こることが多いと言われています。
治療法紹介
消炎鎮痛薬の内服や湿布薬の使用で炎症を抑えたり、状態を見てストレッチを行なったりするのも有効です。当院では必要に応じ漢方や鍼治療なども行っております。
生活注意
痛い方向には動かさずに安静にしておくと良いです
・症状が改善したら、適度な運動や体操を習慣化する
・机と椅子の高さの調整や自分に合う枕を選ぶ
・入浴して身体を温め、筋肉の血行を良くして疲労をとる
・リラックスできる時間を作る
などがあります
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参考サイト:日本整形外科学会