骨折で寝たきりにならないように骨ケアをはじめましょう。

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骨粗鬆症、

日本での患者数1280万人

50歳前後から骨量が急激に減少し、

60歳代では2人に1人

70歳以上になると10人に7人

寝たきりになる確率を1.83倍高める。

骨粗しょう症とは

骨粗しょう症は圧倒的に女性に多い病気。

骨量は、20~30歳をピークに、年を重ねるとともに少しずつ減少していきます。

閉経を迎える50歳前後から骨量が急激に減少し、60歳代では2人に1人、 なんと70歳以上になると10人に7人が骨粗しょう症といわれています。

 

その他、年齢や遺伝性、偏食や極端なダイエット、喫煙や過度の飲酒なども骨粗しょう症の原因として考えられており、最近では、若い女性の骨粗しょう症が問題になっています。

なお、ステロイドの使用や甲状腺疾患などの病気の影響によって骨粗鬆症になりやすくなる場合もあります。

早期検査と専門的治療で骨折リスクは減少する

骨粗しょう症になると背骨が体の重みでつぶれ(椎体圧迫骨折)背中や腰が曲がったり・痛んだり、ちょっとした転倒で骨折するといった事態を引き起こしやすくなります。

 なかでも足の付け根の骨(大腿骨近位部)を骨折したりすると、歩行に支障をきたし、要介護状態にもなりかねません。

 我が国では大腿骨頚部骨折は年間12万人で、約25%の患者さんが寝たきりになっております。

 

しかし、専門的な治療や適切な生活改善を行えば、骨密度の減少を改善し、骨折リスクを大幅に減少させることが可能です

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当院では女性で50歳、男性で70歳以上の方に
骨密度検査をおすすめしています。

高齢の女性を中心に、骨粗しょう症は年々増加しています。

骨粗しょう症は、女性ホルモン(エストロゲン)の分泌が低下する更年期以降に多くみられます。

古くなった骨は吸収され(骨吸収)、新しい骨につくられる(骨形成)という新陳代謝をしています。エストロゲンには、骨の新陳代謝のバランスを調整する働きがあります。閉経することで、エストロゲンの分泌量が減少し、骨吸収のスピードが速まるため、骨形成が追いつかず、骨がもろくなってしまうのです。そのため、閉経をむかえる50歳前後から骨量は急激に減少していきます

自治体によっては、40歳以上の女性を対象に骨粗しょう症検診を実施しておりますのでぜひ受けてみてください。

 

しかし、検診では健康寿命に関係する腰椎や股関節での検査はしていません。

50歳を迎え骨粗しょう症をご心配の方は是非お気軽にご相談ください。

骨粗しょう症の検査について

 有栖川整形外科の骨粗しょう症の検査には、

背骨(脊椎)のX線写真撮影全身型骨密度測定(腰椎、大腿骨)、血液検査があります。

 X線写真は初診時に撮影します。これは、気が付かないうちに背骨(脊椎)が骨折していることがあるからです。椎体骨折は70歳台で25%、80歳台で43%の方に見られます。

 また、当院では最新の全身型骨密度測定器を使用したDEXA(デキサ)法を導入しています。先進国でのスタンダードな測定法であり、MD法(手を使用しての検査)等とは異なります。骨折した場合、日常生活に最も影響すると言われる腰椎と大腿骨頚部を直接測定し、より正確で有効な診断をすることができます。

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若い女性の骨粗しょう症も増えています

若い女性の骨粗しょう症・妊娠後骨粗しょう症・授乳期骨粗しょう症が問題視されています。骨粗しょう症が心配な方や今すぐでなくても将来妊娠希望の方に
骨ドック(全身型の骨密度測定装置と血液検査 自費11000円)を行っています。

骨粗しょう症の予防は生活習慣の改善から

 1 食生活のポイント

 

骨粗しょう症の予防に重要なのはカルシウムの摂取ですが、カルシウムの吸収を助けるビタミンDとビタミンK、 さらに、タンパク質やミネラルなどさまざまな栄養素を摂取することがとても大切です。

 

♦カルシウム 700~800mg/日推奨

国民健康・栄養調査によりますと、男女のすべての年代にカルシウム不足が報告されております。よほど食生活で心がけない限り不足してしまう栄養素。

オススメの食材 牛乳・乳製品、小魚、干しエビ、小松菜、大豆製品など

 

♦タンパク質 1.0~1.5g/kg/日

骨に存在するコラーゲンはたんぱく質の一種です。コラーゲンはカルシウムが骨につくのを助け、強い骨を作ります。

オススメの食材 肉、魚、大豆製品

 

♦ビタミンD  ビタミンDは400~800IU/日推奨

オススメの食材 サケ、ウナギ、サンマ、メカジキ、イサキ、シイタケ、卵など

 

♦ビタミンK 250~300μg/日推奨

オススメの食材 納豆、ホウレン草、小松菜、ニラ、ブロッコリー、キャベツなど

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2、適度の運動を習慣に 

日光の下でウォーキングなどの運動を毎日続けましょう。

骨に適度な刺激が加わることで、骨が強くなります。

運動を続けると血液の流れが良くなるので、

骨を作る細胞のはたらきが活発になります。

筋肉もきたえられ、身のこなしが良くなると、転びにくくなり、

骨折の防止にもつながります。 

適度に日光に当たるようにすると、

骨の吸収を良くするビタミンDが活性化され、

強い骨を作るのに役立ちます。

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3、早期検査と治療を心がけましょう

 

2015年度の国内での骨粗しょう症検診率は、平均で5.0%と非常に低く、治療率も約20%となっており、欧米と比較しても半分以下となっています。骨粗しょう症は早期発見と早期治療が大切。骨粗しょう症を予防するで健康寿命をのばし、充実した生活を長く送ることができます。

 

「FRAX」による骨折リスクの診断

 

“FRAX”(fracture risk assessment tool)とは、WHO(世界保健機関)が開発した「骨折リスク評価法」。

この評価法を用いることで被評価者の今後10年間の骨折リスクが診断できます

インターネットでWHOのホームページにアクセスし、12の質問に答えると、自分自身の10年以内に骨折する確率(%)が、自動的に算出されます。

薬物療法

有栖川整形外科では、

患者さんの症状・検査結果から

必要に応じ薬物療法を行なっています。

 

主な骨粗しょう症の治療薬

 

骨の破壊を抑制する薬

 

ビスフォスフォネート製剤

 

現在、骨粗しょう症治療の第一選択薬。骨吸収を抑制することによって骨密度を増やします。骨粗しょう症の治療薬のなかでも有効性や安全性の高い薬で、ビスフォスフォネートは腸で吸収され、すぐに骨へと届きます。そして破骨細胞に作用し、過剰な骨吸収を抑制するのです。

 

選択的エストロゲン受容体作動薬(SERM)

骨に対しては、女性ホルモンのエストロゲンに似た働きがあり、骨吸収を抑制し、骨量を増加させます。乳がんや子宮内膜がんの発生を抑えるという報告があります。

 

ヒト型抗RANKLモノクローナル抗体製剤(デノスマブ)

骨を壊す細胞をできにくくすることで、骨の破壊を抑制します。すると骨量が増え、骨折リスクが減少します。6ヶ月に1回の皮下注射。

※カルシウムとビタミンDは毎日内服する必要があります。

 

骨の材料を補う薬

 

カルシウム製剤

食事によるカルシウムの摂取不足、胃腸の手術後などに用いられます。

 

活性型ビタミンD3製剤

活性型ビタミンD3には、腸管からのカルシウムの吸収を促進して体内のカルシウム量を増やす働きがあります。

また、筋力増強や転倒防止の効果があると報告されています。

 

ビタミンK2製剤

ビタミンK2は骨芽細胞に作用することで骨形成を促進し、同時に骨吸収を抑制することで骨代謝のバランスを整えることで骨の質を改善します。

 

骨をつくる薬

副甲状腺ホルモン製剤(PTH)

 

骨形成を促進して骨量を増やす薬。専用キットを用いて1週2回自己注射する薬と、週1回医療機関で注射する薬があります。骨密度が著しく減少しているなど、骨折リスクの高い患者さんに用いられます。

一生のうち2年しか使用できません。必要な時に使用することが重要。骨密度が著しく低い方(若い人に比べて60%以下の方)、骨折を繰り返している方は骨を作る薬を先に使ってから骨を破壊するのを防ぐ薬を使うことをおすすめします。

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有栖川整形外科は正確な骨粗しょう症の知識と治療で、
いつまでも、美しい姿勢で自分の脚で歩いていける人生を送りたい
全ての人をサポートします。

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