脚の痛み
脚の痛みは、繰り返される股関節の負荷によって関節の炎症や損傷、筋肉や腱の緊張などが起こり痛みや症状をともないます。また神経の圧迫などが原因で股関節や太ももまわりに症状が起こる場合ががあります。
脚の痛みは、歩行や階段の昇降などの動作に影響を与え、中には大腿骨骨頭壊死など股関節の重篤な疾患の可能性もあります。
痛みを放おっておくと症状が慢性化したり、腰や膝など他の関節や部位にも影響を及す場合もあります。そのため、脚の痛みを感じたら整形外科を受診し、早めに原因を特定して適切な治療を受けることが重要です。

変形性股関節症
症状
最初は立ち上がった時や歩き始めた時に足の付け根に痛みを感じます。進行してくると痛みが強くなり、場合によっては夜寝ている時も痛んだり、常に痛い状態になります。
靴下を履いたり、足の爪切りをするのが難しくなり、正座や長時間立ったり歩いたりする事も辛くなってきます。
原因
女性に多く、発達性股関節形成不全の後遺症や股関節の形成不全といった子供の時の病気や発育障害の後遺症が主な原因です。特に原因となる病気にかかったことがなくても年齢と共に発症してくることもあります。
治療・アドバイス
股関節の負担を減らして行くことが大切です。過体重があるようでしたら、体重のコントロールも勧めます。理学療法士によるリハビリで股関節周りの筋力トレーニングや、痛みの出づらい関節の動かし方などを練習していきます。
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臼蓋形成不全
症状
基本的には乳児期にレントゲンや超音波で診断される画像上の診断名で、特に問題となるような症状があるわけではありません。太もものシワが左右非対称であったり、足の開きが悪いことがあります。
原因
乳児期の股関節の骨盤側のかぶりがわるい状態で、予防する事は出来ません。
成人の臼蓋形成不全は変型性股関節症の初期段階となります。
治療・アドバイス
乳児期の臼蓋形成不全は自然に改善されると考えられています。場合によってはひも型装具を短期間装着する場合もあります。
坐骨神経症
症状
お尻から足にかけて走る坐骨神経に圧迫や炎症が起こることで引き起こされる痛みです。この痛みは、激しい痛みやしびれ、筋力低下などの症状を引き起こす場合があります。
原因
これらの状態は、坐骨神経に圧迫されたり、神経根を刺激したりすることで痛みを引き起こします。
治療・アドバイス
一般的には、安静にすること、冷却剤や温湿布を使うこと、鎮痛剤や抗炎症剤を服用することなどが推奨されます。また、ストレッチやマッサージ、鍼灸などの物理療法も効果的な場合があります。