足の痛み
- クリニック 有栖川整形外科
- 2023年7月6日
- 読了時間: 3分
更新日:2024年3月26日

足の痛みを引き起こす主な疾患として以下のようなものが挙げられます。
若年期 シーバー病
外傷 足関節捻挫/靭帯損傷 足関節果部骨折
中年期以降
足底筋膜炎 外反母趾
外傷 足関節捻挫/靭帯損傷 足関節果部骨折 中足骨骨折
これらの原因は、加齢や運動不足、身体の間違った使い方などにより、筋肉や関節といった足の動く部分の「炎症」と「変形」から痛みが発症します。
また、外傷により靭帯や骨の損傷などが挙げられる。
STEP1 |原因を調べる
まずはご自身の病名や重症度を知ることから始めよう
● デジタルX線検査
被曝量が少なく、デジタル処理にて均一な良い画質のX線検査により、関節の変形や形状を確認します。
● MRI検査
X線検査ではみることができない靭帯や軟骨の状態を確認します。
※必要に応じて連携機関でMRI撮影を行います。
● 超音波検査
高性能超音波診断装置で靭帯や筋肉、アキレス腱の損傷の程度を確認します。
STEP2|痛みをとる
一人ひとりに最適な治療
● 薬
消炎鎮痛剤には、アセトアミノフェンや非ステロイド性消炎鎮痛薬などから最適な薬を選択します。
● 漢方薬
当院では、患者様の治療に西洋医学に加え、漢方医学を取り入れています。
● ギプス固定
ギプスは、患部が動かないように固定する治療法です。患部に負担が掛からないようにして、除痛と自然治癒力を利用し回復を待つ治療法です。
● サポーター固定
患部を固定することで、除痛と安静、運動のサポートが期待できます。
● 体外衝撃波/自費診療
衝撃波を患部に照射する新しい治療法、疼痛緩和と血流改善が期待できます。
● リハビリテーション
当院のリハビリテーションは、医療資格を持つ理学療法士が一人ひとりの症状に合わせた最適な徒手療法・運動療法で対応します。
● 手術療法
手術が必要な場合、慶應義塾大学病院や広尾病院、日赤病院などの専門病院にご紹介します。
STEP3|痛くないカラダをつくる
予防・エイジングケア
● コンディショニング/自費診療
当院のコンディショニングは、医療資格を持つ理学療法士が医師の診断をもとに、症状の改善はもちろん、予防医学に基づいてストレッチからトレーニングで身体の状態をより良い方向に整えていきます。
● インソール作成
足の形と歩行分析からつくる完全オーダーメイドインソールで、歩行をサポートします。
● メデイカルダイエット
医師のサポートを受けながら医薬品や医療機器などを用いて、減量やボディメイクをはかる健康的なダイエット法です。
● Youtube(動画)
自宅でもご自身に最適な体操を紹介しておりますので、ぜひお試しください。
足関節捻挫
症状
足関節捻挫は、つまずいたり、スポーツ活動によって足首の関節が生理的範囲を超えて外力が加わることで生じる病態で、主な症状として足首周辺に痛み、腫れ、場合によっては青あざや歩行困難や歩行時の不安定感を感じることがあります。体重をかけたり患部を動かすと痛みが増すことが一般的です。
原因
この症状は、足首が不自然な方向にねじれることで生じます。
スポーツ中の不意の転倒、不均一な地面での歩行、または高い場所からの着地など、予期せぬ力が足首に加わることが原因で、靭帯が伸びたり、場合によっては部分的に断裂することがあります。
外力によっては骨折している可能性もあるため、発症したら速やかに整形外科に受診することをおすすめします。
治療・アドバイス
保存療法:最初の対応としては、RICE処置(安静、冷却、圧迫、挙上)を行い、患部の炎症を抑えます。必要に応じて、抗炎症薬の処方やサポート用の装具を使用することがあります。
リハビリテーション:医師の指示のもと理学療法士によって行います。足部の炎症が落ち着いた後、足関節の機能回復を目指してリハビリテーションが始まります。足首の可動域を広げるストレッチや、筋力を強化するためのエクササイズが中心です。また、バランストレーニングも行っていきます。
手術:大半の足関節捻挫は臨床経過とともに自然治癒しますが、保存的治療に反応しない場合には、手術的治療を検討することもあります。手術では、損傷した靭帯を修復または再建し、足関節の安定性を取り戻します。当院では専門の医療機関に照会します。
スポーツ復帰
靭帯損傷の程度によってスポーツ復帰時期が大きく異なります。
不完全治癒下の早期復帰は、高い確率で習慣性の捻挫につながります。
医療機関で専門医の指示及び、診察を受けることを推奨します。
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成人期扁平足
症状
中年以降の女性に多く発症します。
扁平足では足の内くるぶしの下が腫れ、痛みを生じます。
原因
足にはアーチ構造があり、バネのように効率よく体重をささえています。
しかし、加齢や運動不足、体重増加が原因で、内くるぶしの下に、アーチをつり上げる働きをする後脛骨筋腱が損傷することでアーチは低下します。
治療・アドバイス
痛みが強いときのみ、内服や湿布をします。
改善したら、下記の予防をぜひ試してみてください。
症状が軽減せず、尚かつアーチの低下が明らかな場合は、アーチサポート付きの足底板を処方します。
関連動画では扁平足に対するエクササイズなどを紹介しています。
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外反母趾
症状
外反母趾は、足の親指が小指側に曲がり、その基部が外側に突き出る状態を指します。男性よりも女性が症状を訴えることが多く、主に親指の基部に痛みを感じ、靴を履いたときに圧迫されることで痛みが悪化します。
進行すると、親指と他の指との間に摩擦や圧迫が生じ、歩行時の痛み、腫れ、時には皮膚の硬化や傷が見られることがあります。
原因
外反母趾の主な原因は、不適切な靴の着用、特に先が狭くて高いヒールのある靴を履いていることが挙げられます。これらは親指に異常な圧力をかけ、足の構造を徐々に変えていきます。
また、足の形や足のアーチの異常など足の健康状態が影響することもあります。
治療・アドバイス
保存療法:症状の進行を遅らせ、痛みを軽減するための薬物療法やフィットする靴への変更、痛みや圧迫から足を守るためのサポート用具の使用、足の親指の位置を正すための特別な装具が含まれます。
インソール作成:外反母趾による痛みや不快感を軽減するために、インソールの使用は有効な手段の一つです。当院ではこのような症状がある方に対してインソールを作成しています。インソールを作成することで足への圧力分散が改善され、親指の基部にかかる過度なストレスを軽減する効果が期待できます。
リハビリテーション:医師の指示のもと理学療法士によって行われます。足の筋肉を強化し、足の構造をサポートするためのリハビリテーションがあります。これには、足指を動かす運動、アーチを支え強化するための運動など、患者さん自身で行える一連のエクササイズが含まれます。
手術:保存療法やリハビリテーションで改善が見られない場合、または症状が進行している場合には、手術が考慮されます。手術では、親指の位置を修正し、正常な足の形に戻すことが目的です。手術方法は症状の重さや足の構造によって150種類あり、全体の回復期間も個人差があるため詳しくは、担当医師にご相談ください。
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足底腱膜炎
症状
足底筋膜炎は、足の裏、特にかかと近くのアーチ部分に激しい痛みを感じる症状が特徴です。痛みは、特に朝起きたときや長時間の立ち仕事後、あるいは運動後に強くなることが多いです。
歩き始めの数歩が特に辛く、徐々に痛みが和らいできますが、長時間の活動後に再び痛みが強まることもあります。
原因
足底筋膜炎の主な原因は、足のアーチを支える足底筋膜に過度なストレスや圧力がかかることによるものです。
これは、不適切な靴の着用、長時間の立ち仕事、運動による過度な負担、または足の構造上の問題などによって引き起こされます。
体重の増加も、足底筋膜にかかる圧力を増やし、症状を悪化させる原因となります。
治療・アドバイス
保存療法:痛みの管理として、非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)の使用が推奨されます。当院では体外衝撃波を採用しています。この方法では痛みのある部位に対して高エネルギーの衝撃波を外部から当てる治療法です。炎症を起こしている部分に作用し、痛みの軽減と修復を目指します。
インソール作成:特別に設計されたオーダーメイドのインソールを使用して、足のアーチをサポートし、足底筋膜にかかる圧力を軽減します。これにより、歩行時の痛みが和らぎます。
リハビリテーション:医師の指示のもと理学療法士によって行われます。足の筋肉を強化し、足底筋膜の柔軟性を高めるためのストレッチングや筋トレが含まれます。特に、かかとのストレッチや足のアーチを支える筋肉をターゲットにしたエクササイズが有効です。
手術:保存的な治療方法で改善が見られない場合、最終手段として手術が検討されることがあります。手術では、足底筋膜の一部を切除することで、圧力を軽減し痛みを緩和しますが、手術を行う小レは稀で多くの場合は非手術的治療で十分な効果が得られます。
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