足の痛み
足の痛みは、様々な原因によって引き起こされることがありますが、足の一般的な痛みは症状は扁平足、足底腱膜炎、捻挫・骨折などがあります。
閉塞性動脈硬化症、下肢静脈瘤、蜂窩織炎、痛風など血管や皮膚、その他の炎症による問題によって足の痛みが起こる場合があるため、このような症状があれば一度整形外科を受診して原因を突き止める必要があります。
以下は当院で一般的にみられる症状について説明していきます。

足関節捻挫
症状
足関節(足首)捻挫のほとんどは、足関節を内側に捻ることで発症します。
外くるぶしの前や下に痛みがあり、足首全体が腫れます。
重傷な場合では体重かけることができず歩けなかったり、内出血を伴う場合があります。
小児は骨が未成熟のため靭帯損傷だけではなく、靭帯が付いている骨が部分的に剥がれる剥離骨折を伴うこともありますので、一度整形外科などの医療機関に受診し、医師による診察でレントゲン撮影などの検査をおこない、骨折の有無を確認することをおすすめします。
原因
運動時や歩行時の段差などで生じることが多く、足関節にかかる外力により関節を支持している靭帯や関節包が損傷します。
治療・アドバイス
足関節靭帯の損傷は三つに分けられます。
1度捻挫:靭帯が伸びる程度の損傷
2度捻挫:靭帯の部分損傷を伴う
3度捻挫:靭帯の完全断裂
1度捻挫と2度捻挫では、応急処置の基本、RICE処置をおこないます。絆創膏で固定します。3度捻挫では、RICE処置をおこない、さらに2~3週間の外固定をする必要があり、不安定性の強いケースは、手術を行うこともあります。
当院では運動器リハビリテーションによって、医師の指示の下理学療法士が重症度・靭帯の修復期間を考慮した上で、競技内容に合わせた治療を段階的に行っていきます。
スポーツ復帰
靭帯損傷の程度によってスポーツ復帰時期が大きく異なります。
不完全治癒下の早期復帰は、高い確率で習慣性の捻挫につながります。
医療機関で専門医の指示及び、診察を受けることを推奨します。
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成人期扁平足
症状
中年以降の女性に多く発症します。
扁平足では足の内くるぶしの下が腫れ、痛みを生じます。
原因
足にはアーチ構造があり、バネのように効率よく体重をささえています。
しかし、加齢や運動不足、体重増加が原因で、内くるぶしの下に、アーチをつり上げる働きをする後脛骨筋腱が損傷することでアーチは低下します。
治療・アドバイス
痛みが強いときのみ、内服や湿布をします。
改善したら、下記の予防をぜひ試してみてください。
症状が軽減せず、尚かつアーチの低下が明らかな場合は、アーチサポート付きの足底板を処方します。
関連動画では扁平足に対するエクササイズなどを紹介しています。
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外反母趾
症状
足の母指(第1趾)の先が、人差し指(第2趾)のほうに「くの字」に曲がり、つけ根の関節の内側の突出部が痛みます。
原因
一番多い原因は、足に合わない幅の狭く、つま先が細くなった靴を長期間履くで、母指のつけ根から先が圧迫されて変形します。ヒールの高い靴はさらに変形を強くします
治療・アドバイス
痛みが強いときのみ、内服や湿布をします。
改善したら、下記の予防をぜひ試してみてください。
しかし、変形が進行すると症状は安定せず、体操や装具では改善しにくくなります。日常的に痛みが強く、靴を履いての歩行が困難であれば手術をすることもあります。