外傷による怪我
- クリニック 有栖川整形外科
- 2023年7月4日
- 読了時間: 3分
更新日:2024年2月29日

外傷による怪我は主に下記のようなものが挙げられます。
捻挫
靭帯損傷
骨折
脱臼
早期治療が予後を左右します。もし外傷を負った場合は、痛みを我慢したり、症状を放置せずに早めに整形外科を受診ください。
STEP1 |原因を調べる
● デジタルX線検査
被曝量が少なく、デジタル処理にて均一な良い画質のX線検査により、関節の変形や形状を確認します。
● 超音波検査
高性能超音波診断装置で靭帯や腱の損傷を確認します。
● MRI検査
X線検査ではみることができない靭帯や軟骨、骨の状態を確認します。
※ 必要に応じて連携機関でMRI撮影を行います。
● CT検査
X線検査ではわかりにくい骨折や関節変形の詳細を把握します。
※ 必要に応じて連携機関でCT撮影を行います。
STEP2|痛みをとる
一人ひとりに最適な治療
● 薬
消炎鎮痛剤には、アセトアミノフェンや非ステロイド性消炎鎮痛薬などから最適な薬を選択します。
● 漢方薬
当院では、患者様の治療に西洋医学に加え、漢方医学を取り入れています。
● ギプス固定
ギプスは、患部が動かないように固定する治療法です。患部に負担が掛からないようにして、除痛と自然治癒力を利用し回復を待つ治療法です。
● サポーター固定
患部を固定することで、除痛と安静、運動のサポートが期待できます。
● 体外衝撃波/自費診療
衝撃波を患部に照射する新しい治療法、疼痛緩和と血流改善が期待できます。
● リハビリテーション
当院のリハビリテーションは、医療資格を持つ理学療法士が一人ひとりの症状に合わせた最適な徒手療法・運動療法で対応します。
● 手術療法
手術が必要な場合、慶應義塾大学病院や広尾病院、日赤病院などの専門病院にご紹介します。
STEP3|痛くないカラダをつくる
予防・エイジングケア
● コンディショニング/自費診療
当院のコンディショニングは、医療資格を持つ理学療法士が医師の診断をもとに、症状の改善はもちろん、予防医学に基づいてストレッチからトレーニングで身体の状態をより良い方向に整えていきます。
● Youtube
自宅でもご自身に最適な体操を紹介しておりますので、ぜひお試しください。
足関節捻挫
足関節捻挫とは、足首の関節が過度にひねられたり曲げられたりしたときに起こる怪我です。足関節捻挫はスポーツや日常生活でよく見られるケガで、重症度によっては歩行困難や慢性的な痛みを引き起こす可能性があります。
症状
足関節捻挫では一般的に以下の症状が認められます。
足首の痛みや腫れ
足首の動きの制限や不安定感
足首のあざや発赤
歩行時や立ち上がるときの痛み
このような症状が合った場合は整形外科を受診し、医師による適切な処置を受けることをおすすめします。
治療・アドバイス
足関節捻挫をした場合は、まず以下のRICE法を行うことが重要です。
Rest:安静にする。
足首に負担をかけないようにする。
Ice:氷で冷やす。
15分ごとに20分間冷やすことで、炎症や腫れを抑える。
Compression:圧迫する。
包帯やサポーターで適度に圧迫することで、出血や浮腫を防ぐ。
Elevation:挙上する。
心臓より高い位置に足首を置くことで、血液やリンパ液の流れを改善する。
RICE法を行った後は、医師に診察してもらうことが必要です。医師はレントゲンやMRIなどでケガの程度を診断し、必要な場合は投薬や手術などの治療法を選択します。また、理学療法士やトレーナーなどの専門家からリハビリテーションや運動療法の指導を受けることも効果的です。足関節捻挫の回復には損傷度合いやレベルによって個人差がありますので医師の診察でどのくらいの期間で回復できるかを確認してください。
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手指の骨折
手の骨折は、手の骨が強い衝撃や圧力によって受傷します。手の骨折は、交通事故、スポーツ、転倒などのさまざまな原因で起こる可能性があります。手の骨折の症状には、以下のようなものがあります。
症状
手指の骨折の場合、一般的に以下の症状がみられます
手や指が腫れたり、変形したりする
手や指が動かしにくくなる
手や指に激しい痛みやしびれがある
手や指に出血や傷がある
手や指が青くなったり、冷たくなったりする
このような症状があった場合、手の骨折の可能性があります。すぐに整形外科に受診し、医師に診てもらう必要があります。
治療・アドバイス
医師の診察では主にレントゲン検査などを、骨折の程度や種類を確認します。
手の骨折の治療法は、骨折の場所や重さによって異なりますが、一般的には以下のようなものがあります。
痛み止めや抗炎症薬を服用する
ギプスやスプリントで手や指を固定する
手術で骨を固定したり、金属製のピンやワイヤーを入れたりする
リハビリテーションで手や指の機能を回復させる
受傷時期や治療経過によって治療方法が異なります。医師の指示に従い、適切な処置を受けていただくことをおすすめしています。
橈骨遠位端の骨折
橈骨遠位端骨折とは、手首の近くで橈骨(前腕の外側の骨)が折れることです。このような骨折は、手をついて転倒したり、手首に直接衝撃を受けたりした場合に起こりやすいです。
特に高齢者や骨粗鬆症の人が受傷しやすい傾向にあり高齢者に起こりやすいとされる4大骨折部位の一つにも挙げられています。
症状
橈骨遠位端骨折の症状には、以下のようなものがあります。
手首の痛み、腫れ、あざ
手首の可動域の制限や動かすと痛む
手首が変形しているか、不自然な角度に曲がっている
このような症状がみられた場合、整形外科を受診することをおすすめします。
治療法・アドバイス
橈骨遠位端骨折の治療法は、骨折の程度や種類によって異なりますが主に保存療法と手術あります。
保存療法
軽度な場合は、ギプスやスプリントで固定して自然に治癒させることができます。
手術
重度な場合は、手術が必要になることもあります。手術では、金属製のピンやプレートを使って骨を固定したり、骨片を除去したりします。
どちらも理学療法士によるリハビリテーションを行い、手首の機能を回復させる必要があります。
足の骨折
足の骨折は、骨が割れたり折れたりする状態です。足の骨折は、交通事故、スポーツ、高所からの落下など、さまざまな原因で起こることがあります。
症状
足の骨折の症状は、以下のようなものがあります。
足の痛み、腫れ、あざ
足の形が変わったり、ねじれたりする
足に力が入らない、動かせない
歩行困難
このような症状があった場合、整形外科を受診することをおすすめします。 整形外科を受診時にレントゲンやCTなどの検査を行って、骨折の部位や程度を確認します。
治療・アドバイス
足の骨折の治療法は、骨折の種類や重さによって異なりますが、一般的には以下のような方法があります。
保存療法
足と足首を固定します。
手術
プレートやスクリュー(釘のようなもの)によって骨を固定します。
保存療法や手術後どちらも、関節拘縮など後遺症をできるだけ残さないために早期から理学療法士によるリハビリテーションが必要です。
上腕骨顆上骨折
子供に起こりやすい腕の骨折として、上腕骨顆上骨折があります。小児の肘の骨折の中では、過半数を占めて最も頻度の高い骨折です。受傷原因は、90%以上が転落や転倒の際に肘を伸ばして手をついて受傷しています。
症状
上腕骨顆上骨折の症状として、肘の腫れや痛みがあります。また、皮下出血が起こり、骨折部の異常な動きが現れることもあります。神経や血管に影響が及んだ場合、手首の脈拍が弱くなり、手や指にしびれや冷感、感覚異常が起こることがあります。
これらの症状があった場合、整形外科を受診し医師による適切な処置をうけていただくことをおすすめします。
治療・アドバイス
上腕骨顆上骨折の治療法には、保存療法と手術療法があります。
変形の程度が軽い場合は、ギプスやキャストによる固定を行います。しかし、変形が大きくて不安定な場合には手術治療を行う場合があります。
上腕骨顆上骨折は、通常適切な治療が行われれば、通常は問題なく回復します。しかし、重症例では神経や血管が損傷されることがあり、後遺症など引き起こすこともあります。
骨折した部分では、骨が曲がって癒合することで、変形(内反肘)が残ることがあります。
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